はじめに
6年連続で幸福度ランキング1位となったフィンランド。
ちなみに2024年の日本は、143か国中51位。。。
フィンランドは、自然が身近にあり人口密度も低いようです。透明性の高い政治で国民からの信頼が厚いと言われており、社会保障制度が充実していることで知られています。 また、フィンランドでは、教育や子育てにも力を入れています。貧困格差も少なく、汚職も少ない。
政治的なものがだいぶ大きいようですが、それは日本政府にも頑張ってもらえるよう願うばかりです。
ここでは、自分でできる思想についてみていきたいと思います。
国連の「世界幸福度報告書」とは
国民の満足度に影響を与える6つの主要な要素である
「 一人当たりの国内総生産(GDP)」
「健康寿命」
「人生の選択の自由度」
「社会的支援」
「寛大さ」
「腐敗の少なさ」
を調査したもの。
こうしてみてみると、国の政治的なものも大きい気がしますが…
フィンランドの思考についてみてみると、困難に立ち向かう「SISU(シス)の精神」や、シンプルで控えめな「少ないことは豊か」という価値観、個人の自由と共助の精神が深く根付いています。また「ヤンテの掟」という北欧諸国で広く知られる社会的な価値観があります。
SISU(シス)の精神
SISU(シス)は、フィンランド人独特の「意志の強さ」や「強い心」を意味する言葉です。フィンランドでは、子供時代に困難に立ち向かい、克服する体験をさせることでSISUを養う習慣があります。
教育環境では、ストレスを減らし、子どもたちの創造力や自己表現力を重視しています。競争心が少なく、人と比べることをしない教育。
フィンランド人は、自分の価値観で生きており、自分で考えて答えを出します。なので、他人にも寛容です。
少ないことは豊かである
物質的な豊かさよりも、時間と人間関係、自然の美しさなど、目に見えない価値を重視しています。
この価値観により、過剰な消費や競争をするのではなく、心の平穏を得ることができます。
欲をだすと、幸福感が得られないことを知っています。
フィンランド人は、自然とつながりを大切にし、自然環境をシンプルに楽しむことが豊かさの一部と考えています。
仕事とプライベートを分けて考え、ワークライフバランスを重視して働きます。残業はほとんどなく、有給休暇を取るのも当たり前のことです。
家族や友人との時間、静かな環境でのリラックス、心地よい空間で過ごすことが質の高い時間だと考えます。
社会的な競争よりも協力と調和が重視されているのです。
ヤンテの掟
1:自分が特別な存在だと思ってはならない
2:自分が人と同様に有能だと思ってはならない
3:自分が人より賢いと思ってはならない
4:自分が人より優れているとうぬぼれてはならない
5:自分が人より物知りだと思ってはならない
6:自分が人より重要だと思ってはならない
7:自分が人より何かに秀でていると思ってはならない
8:人を笑ってはならない
9:自分が誰かに助けてもらえると思ってはならない
10:自分が人に何かを教えられると思ってはならない
北欧に根付く謙虚さや平等を重んじる価値観で、個人の自己主張や優越感を控え、社会の調和を優先する行動規範を象徴する考え方です。
自分が無知であることを知り、基準を低くすることで、平均的な生活を幸せと感じる。より幸福感を感じやすくなるということです。
日本でいう「おごらず(他人に対して思いやりや慎重を持ち、傲慢な態度を取らない)」に似ている気がします。
まとめ
①「シスの精神」
小さな挑戦を繰り返し、自分の心の強さを鍛える。人と比べるのではなく、相手も自分も認める。
②「少ないことは豊かである」
無駄な競争を減らし、必要以上に欲を出さない。協力による成長を重視し、助け合うこと。
③「ヤンテの掟」
自己主張と謙虚さのバランスを意識しつつ、自分と相手を尊重する。
フィンランド人は、個人の自由と共助の精神が深く根付いており、幸福感を支えているのではないでしょうか。他人と比べず、必要以上に欲を出さない。
幸福度は人それぞれであり、色々な意見もあるかと思いますが、ご参考までに。
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