はじめに
新ニーサってよく聞くけど、色々な情報があって本当に良いものかわからない。
何から始めてよいのかもわからないし、投資はこわい…そんなあなたに簡単に解説します。
新ニーサ?
国が推奨なんて信用ならないし、投資なんてこわいよ!!貯金で十分。
ですよね。
急に投資しろなんて言われても、学校でも習ってないし、貯金が最善だと思いますよね。
でも、将来に不安があるなら、ちょっとだけ勉強してみませんか?
なぜ投資なの?
貯金が安全だという人がいます。
貯金だけで利子はほとんどないに等しい状態で、物価がどんどん上がっていくとします。ということは、実際のところ貯金額が減っているのと同じ状態です。
現在の貯金が10万円で幕の内弁当1000円を買うのと、10年後の貯金が10万円のままで2000円になっている幕の内弁当を買うのでは貯金の価値は減っていませんか?それでも貯金だけで安心と言えるでしょうか。
また保険で、外貨建保険や個人型年金が安全だという人もいます。将来決まった額が受け取れて、貯金よりはだいぶ増えているのだから…と。
しかし、保険がなぜ増やして返せているのかわかりますか?
自分たちはそれ以上に増やして、手数料もがっぽり頂いているからです。
でなければ、商売になりません。しかも、途中解約すると、自分のお金なのに減っていることもありえます。どういうことでしょう?
経済は上がり下がりはあるものの、成長しつづけています。
仕事でも、環境や給料が良いところで働きたいですよね?選択を間違うと、健康状態も生涯年収も変わってきます。
投資商品も同じように、きちんと学び選べば、経済が破綻しない限り、成長していくものです。
新NISAの概要
加入資格:18歳以上の国内居住者
投資可能額:1,800万円(年360万円まで)
投資商品:つみたて投資(年120万円まで)・成長投資(年240万円まで) ※株式は通算で1,200万円まで
メリット:運用益が無期限で非課税
デメリット:元本割れする(お金が減る)可能性もある
手数料がかかる場合もある
投資商品について
つみたて投資は、投資信託のみ対象です。老後資金や子どもの大学進学費用など、将来必要な資金を用意するのに適しています。長期運用が良いでしょう。
成長投資は、投資信託や個別株、ETFなどが含まれます。株主優待や配当を受け取りたい場合、また一括投資に適しています。
運用利益について
次に、実際どのくらい増えるのかを見てみましょう。
キャピタルゲインとインカムゲインの利益を年間で合計した額が株式投資の年間利益です。
そもそも株式投資は定期貯金よりも大きな運用利回りを期待することができます。
株式投資の平均利回りは年間で5%前後と言われています。トレーダーなど才能のある方は別ですが、一般的には5%前後を目標にするのが現実的です。
資産運用で重要なのは、安定した利回りを長期で継続的に運用できることです。安定して運用していれば、複利の効果でさらに雪だるま式に資産が増えていくでしょう。
キャピタルゲイン: 株の売買で得られる利益。
インカムゲイン: 配当金や、金利のように継続して得られる利益。
年2回など複数回配当金を得ることができる株銘柄もある。
株主優待:様々な特典やメリットが用意され、割引券や商品などがもらえる。
たとえば。。。
一括で1000万円、年利5%で複利運用した場合、
5年後に1276万円、10年後には1629万円、20年後には2653万円
毎月5万円、年利5%で複利運用した場合、
10年で、元本600万円+運用利益176.4万円=合計776.4万円
20年で、元本1,200万円+運用利益855.2万円=合計2,055.2万円
30年で、元本1,800万円+運用利益2,361.3万円=合計4,161.3万円
運用利回りはあくまで予想なので、1%になるかも7%になるかも、保障はありません。
時期によってはマイナスになる時もありえます。だからこそ、余剰資金でコツコツと...です。
長期で投資信託のインディックス運用だと3%前後、株式投資だと5%前後が目安となります。
何度も言うように、投資信託は上がり下がりに一喜一憂するのではなく、長期運用で複利の効果で増やしていくのが理想です。
FXや仮想通貨など、利回りを大きく稼げる人もいますが、損をする可能性もおおいにあります。ここでは、お勧めはしていません。
非課税について
例えば、100万円の株を買って値上がりし150万円になった場合、売却すると50万円に税金20,315%の10万円くらい引かれて、元本100万円+40万円弱の利益になります。しかし、新ニーサで買っていると、課税されず元本100万円+50万円の利益がまるまる貰えます。それが無期限でできるのです。
注意点
●長期運用が望ましい
経済は成長し続けます。ただし、暴落は必ず来ます。その時に慌てて売ってしまわぬように、無理のない積立が重要です。運用は20年以上が理想です。
●分散投資が望ましい
国やジャンル、投資時期は分散すると良いでしょう。バランスをとる事が大事です。
●自分の投資目標を決める
人によって、投資できる金額や増やしたい目標金額が違います。
生活費全部をぶち込んでしまったら、何かあった時に生活できませんよね?
自分にとっての、リスク許容度を考える必要があります。
どこで開設する??
さて、新ニーサを始めてみようと思うけど、どこへ行けばよいの??
えーすごい!!
なんだか貯金より良さそうだし、始めてみようかな?
でも、どこへ行けば始められるの?
銀行?役所?証券会社??
私ならネット証券、一択です!!
何故か…
銀行や証券会社へ行くと、手数料が高いからです。
また、銀行員は自分たちに利益がある商品を進めてきます。すべてではないと信じたいですが、銀行員も仕事をしているからです。親切は大事ですが、利益も大事です。
なので、自分のお金は自分で守りましょう。
その点、ネット証券は余計な手数料はかからず、パジャマのままでも申し込みが可能です。
私なら、実績などを考慮してSBI証券か楽天証券です。
商品は何を買う??
また、選ぶ商品も大事です。
よし!SBI証券申し込み完了!!
これで新ニーサ始められるよ。
でも待って、商品は何を選べばよいの?
さすがです!行動がはやいですね。
わたしなら投資信託の
・eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
ですかね?
何故か…
株は、社会情勢や経営状態によって上がったり下がったりします。
せっかく投資するなら良い株に投資したいですよね。でも、この世の中から良い会社を選ぶのは大変。たくさん勉強しても、どうなるかはわからない。
そこで、初心者が選びたいのが投資信託。
投資信託とは、福袋みたいなものです。福袋は売れ残りが入っているというイメージですよね。しかし投資信託は、その時のよりすぐりの会社を選んで入れてくれています。見直しもしてくれていて、危ないものは取り除いて、最善のものを選んでくれています。
ただ、選んでくれているということは手数料がかかります。
その手数料は、銀行や証券会社また選ぶ商品によって全然違うのです!!
長く運用するのですから、手数料はできるだけ安くしたいですよね。
投資信託の手数料には、信託報酬手数料・購入時手数料・信託財産保留額があります。
信託報酬手数料:投資信託を持っている間に年率で支払う手数料。だいたい年0.1%から3%程度です。低い信託報酬を選ぶことが重要なので、できれば0.1%以下が望ましい。 購入時手数料:投資信託を購入する際支払う手数料。だいたい0%から3%。ノーロード(手数料なし)の投資信託もある。手数料なしが望ましい。ネット証券は手数料なしが一般。 信託財産保留額:投資信託を売却する際にかかる手数料。だいたい0.1%から0.3%程度。手数料がかからない場合もある。手数料なしが望ましい。
また、投資信託にはインディックスファンドとアクティブファンドがあります。
リスクやコストを抑えて長期運用したいときはインディックスファンド、リスクをおってでも大きなリターンを狙いたいならアクティブファンドです。
インディックスファンド:特定の指数に連動。市場並みの運用成績が期待できるが、市場平均を大きく超えるリターンは得られない。市場全体に投資しているため、分散投資が可能。手数料は安い。 アクティブファンド:特定の指数を上回る運用成績を目指す商品。ファンドマネージャーが選定するためスキルによって、市場平均を超えるリターンが期待できることもある。手数料は高い。
そこで手数料の安いeMAXIS Slimシリーズ。
他にも証券会社ごとに手数料が安いものや、新しい商品などもい出ているので、勉強し検討してみてください!!
どのように買う??
だんだん分かってきたぞ!!
さっそくeMAXIS Slim全世界株式でも買ってみようかな?
1年間に360万までか、よし貯金全部崩して一気に買っちゃおう!!
え!?
全額ですか!!生活防衛資金は大丈夫ですか?
インデックスファンドは長期投資が理想なので、早いに越したことはありません。
でも初心者は…ドルコスト平均法で淡々と,,,が理想です。
ドルコスト平均法
常に一定金額を、定期的に購入する方法。
投資するタイミングを分散できるので、初心者には精神的にもダメージが少なく開始できる。
購入金額を固定するので、価格が上昇している場合は購入口数が少なく、逆に下降している場合は購入口数が多くなる。
え、貯金はギリギリです。
だって、投資信託は儲かるんでしょ?早く増やしたいよ!!
その考え、あぶないです。
投資信託と言っても、価格の上昇や下降はあります。
リーマンショックや、コロナショックなど、過去には何度も下降することがありました。
長期で見ると投資信託は右肩上がりですが、今後何が起こるかは誰にもわかりません。
20年投資すればプラスになるとは言われていますが、変動は誰にもわかりません。
今年始めて、来年半額になってしまったら…恐ろしいですよね。
でもあり得ることです。その時に耐えれますか?
え、、、半額。そんな、きついよ。
投資なんてするんじゃなかったってなるよ!!
どこまで下がるかわからないし、速攻うって、貯金に切り替えだよね。
せっかく始めて、それはもったいないですよね。
投資信託は、長期で淡々と投資が理想なのです。
生活防衛資金は、生活費の3か月~半年分は貯金で残した方がよいです。
大きなお金が出ていく予定が近くないのなら、残りは投資でも良いでしょう。
ドルコスト平均法で、毎月無理なく淡々と積み立てていきましょう。
注意したいのが、何も考えずに投資信託を買って安心し、お金が増えると勘違いすることです。
手数料やリスクを考えて、インデックスファンドの投資信託を進めていますが、絶対に増えるということではありません。必ず下がる時が来るでしょう。その時も耐えられるメンタルが必要です。だからこそ、初心者には無理なく淡々と積み立てを勧めているのです。
『やらなきゃよかった』と下がった時に売ってしまうことがないように、長期で積み立てる覚悟が必要です。
株のことをわかっていて、絶対に上がる!!高値と底値を見極める力がある!!という方は、インデックスファンドなんて勧めません。トレーダーになった方がはるかに稼げるでしょう。
ここでは初心者向けに、長期で淡々と積み立てていくというやり方をお勧めしています。
なので、ドルコスト平均法で積立投資を、無理のない金額で月割りして買っていくのが理想です。
最後に
そうだよね!!
調子に乗ってしまうところだったよ。
よし、僕はまだ給料も安いし、メンタルも安定してないから月2万ではじめてみるよ!!
そうですね。
金額の変更はいつでもできるので、ゆっくり勉強しながら無理なくはじめるのが理想ですね。
ところで、投資信託のことはよくわかったんだけど、成長株もこれから勉強していきたいな。
勉強する気があるのは、とても良いことですね。
高配当株など、勉強すれば良い商品を見つけられると思いますよ。
新ニーサの成長投資でチャレンジするのも良いかもしれませんね。
初心者が新ニーサを始めるのにお勧めするのは、ネット証券の、つみたて投資枠で、投資信託の、インディックスファンド、eMAXIS Slim全世界株式かS&P500を、毎月定額で買い、20年以上運用!
あくまでも個人的意見なので、投資は自己責任で。参考になれば幸いです。
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